落語好きになって約2年
CDだけじゃ飽き足らず、「落語」と名のつく
本をいろいろ読み漁っているといろいろなフレーズに出会います。
「女朗のマコトと卵の四角、あれば晦日に月が出る」
女朗のマコトと卵の四角、探せばどこかにはあるやも知れない。
だけど、晦日の月だけは絶対にでないことを知っている。
落語の話の世界を想像する中で
その生活の端々に出てくる「闇の暗さ」は
結構重要なキーワードです。
昔の人はたとえ字が読めなくとも、九九は知らなくとも
毎月晦日(30日は)新月で、3日の日は三日月で15日は満月ということは
みんな知っていたわけで(多分)。
夜になると月を見上げていたのです。
月が出ている時間も毎日少しずつずれています。
朔日(1日)は新月の次の日で、月は明け方から夕方18時ころまで。
少しずれて3日の三日月は朝の9時から昇り夜の9時には隠れてしまいます。
そこからしばらく明るい夜が続いて
7日の上弦の月がだいたい12時ころまで昇って
15日の満月は夕方6時くらいから明け方の6時ころまで一晩中。
そこから少しずつ月の入りが遅くなって
23日の下弦の月のころは月が昇ってくるのは夜の12時ころから
夜は暗かったのに夜中にトイレに起きたらなぜか外がほのかに明るいという日はこの辺り。
昔の怪談話はこの月の効果を結構使っていて
何日の夜といえば、月が何時ころ空中にあって、どんな形をしているのかということを
示している場面がたくさんあります。
星が降るように見えたと言えば、おそらく晦日の新月の夜を指し、
忠臣蔵の討ち入りは闇夜に紛れてではなくて、明るい夜を狙ってたいてことがわかります。
毎日の夜の明るい時間の移り変わりを暮らしの中に取り入れていた
旧暦の時間の使い方を想像するのはちょっと楽しい。
旧暦感覚を取り戻すにはまず月を毎晩見上げることから始まります。
まずは満月の日(15日)から始めて、旧暦で遊んでみませんか?
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